こんにちは、ゆかりです。
みなさんは海外留学は学生の頃にするものだと思っていませんか?
多くの方は大学生の時に留学をしたり、20代でワーホリに行く方が多いと思います。
実際、私も大学生の時にオーストラリアに約1年間語学留学をしました。
社会に出て、正社員として何年も働いているとある程度のポジションについている方も多いと思います。さらに30代半ばとなると、今後の仕事のこと、結婚、出産、親のこと、自分の老後など、様々なことを考えてしまい、今さら海外に行って、果たして失うものより得られるものの方が大きいのか不安に思うこともあると思います。現状に100%満足をしているわけではないけれど、それなりに自由に使えるお金があって、生活も安定しているので、それを捨てて海外留学をすることは勇気のいることだと思います。
さらに、専門的な分野を学ぶわけでもなく、新しい言語を学ぶために一から勉強する語学留学をするとなると尚更だと思います。
少なくとも私はそうでした。
今回は、そんな私の30代半ばになってからの留学経験についてお話ししたいと思います。
今少しコロナの状況が改善してきて、海外に行くことが以前のように身近になってきているかと思いますので、海外に行くことを様々な理由でためらっている方がもしいるのなら、私の経験を通じて少しでもその方の背中を押すきっかけになれればと思います。
Contents
フランス語を選んだ理由🇫🇷
フランスの文化や食、歴史に詳しいわけでもなく、まして芸術に興味があるわけでもない私がなぜフランス語を選んだのかというと、単純に
- フランスって聞くとオシャレな感じがする
- フランス語の響きがなんかキレイ
- 英語とフランス語が話せますってなんかかっこいいやん!!
という非常に安易でシンプルな考えでした。
大学生の頃にオーストラリアへ10ヶ月間、留学をしていたので英語は日常会話はなんとなくできるようになっていました。
中小規模のホテルのフロントスタッフとして働くのに今の語学力でそれほど困ってはいなかったのですが、帰国して時間が経つにつれて英語もなかなか口から出てこなくなっていました。
忘れかけている英語をブラッシュアップさせた方がいいのか、別の言語を話せるようになる方がいいのか悩んだ結果、私は後者の方を選びました。
外国語を学習したことがある方なら共感していただける部分があるかもしれませんが、ある一定のレベルまでなら言語習得は意外とスムーズにいくのですが、そのある一定のレベル以上になろうとするとなかなか難しいという経験をされたことはないでしょうか。
ちょうどその時、以前から勉強していた資格試験に合格して、何か新しいことを勉強したいと思っていたタイミングでした。また、当時、インバウンドの観光客の波が京都に押し寄せていて、京都のホテル業界はホテルの数が圧倒的に足りなくて、客室代金が跳ね上がり、ちょっとしたバブルのような状態でした。
また、たまたまその当時フロントにアルバイトとして働いていたスタッフの旦那さんがフランス人で、京都の大学でフランス語を教えている教授をされていたのですが、体調不良で大学を退職されたということを耳にしました。命に関わる病気ではないのですが、大きな教室で授業をすることは難しいとのことでした。
個人レッスンなら大丈夫とのことだったので、早速週に1回仕事終わりでレッスンをお願いすることにしました。
もともと語学を勉強するのは好きな方ではあるのですが、アルファベットの読み方から勉強するのは久しぶりなので不安もありましたが、とてもワクワクしていました。
さらに、その先生がとても優しくて、熱心な先生だったので、いつも私のことを褒めて下さるのでとてもレッスンに行くのが楽しみでした。
たまに職場で、フランス人のお客様が来られた際に、覚えたてのフランス語で話しかけるととても喜んで下さったので、より勉強のモチベーションが上がりました。インプットとアウトプットが同時にできる環境にいれたことはとてもラッキーだったと思います。
レッスンは基本的にコミュニケーションがとれるようになるのを第一優先に音で聞いて覚えて、そのまま口に出して発音し、覚えていくという勉強方法だったので、書くということはほとんどしていませんでした。
フランスに留学することを決めた理由✈️
仕事終わりに週1回の個人レッスンを1年くらい受けていると、徐々に現地に行って、100%フランス後で生活する体験をしてみたいという願望が出てきました。
もともと、海外旅行が好きだったので色んな国に旅行に行っていましたが、ヨーロッパはやはり距離的に遠いのと、そうそう長期のお休みがもらえるわけではないので、気軽に旅行に行ける場所ではありませんでした。
と、考えていました。
とはいえ、私は10年以上ホテルでフロントスタッフとして正社員で働いていました。当時の私の年齢を考えると30代半ばで正社員を辞めてまで語学留学をする価値や意味はあるのか。さらに、帰国した後に仕事を見つけることができるのかという不安もありました。
半年以上悩みに悩み、ついに私は仕事を辞めてフランスに行くという決断をしました。
私はできるだけ損はしたくない、自分にとってよりベターな選択をしたいと強く思うタイプなので、なかなか物事を決める際に即決ができない人間です。でも、何かやるかやらないか迷った時は、将来何かをやって失敗した後悔よりも、やらなかった時の後悔の方がもっと後悔すると自分に言い聞かせて最終的に判断をするようにしています。
実際、20代の頃にワーキングホリデーに行きたいなぁと漠然と思っていたのですが、日々の忙しさにかまけて時間だけが過ぎ、気がつけばワーホリに行ける年齢を過ぎてしまい、とても後悔しました。
あれだけ悩んだのに…
ついに退職する決心をし、直属の上司に退職をする旨を伝え、退職願を提出しました。
後日、総支配人(ホテルの中で一番偉い人)から呼び出しがありました。
恐る恐る総支配人室に入り、フランス留学をしたいので退職したい旨を直接お伝えしました。
すると、総支配人の口から意外な言葉が、
もし、今の部署・肩書きをそのままキープしておいたら、一年後留学から帰ってきた時、職場に復帰することは考えているか?
え!?そんなことが可能なんですか?
私の頭の中には、まさか今の職場に籍を残したまま一年間休職するという選択があるとは想定していなかったので非常にびっくりしました。
もちろん、そのような会社の制度があるわけでもないですし、前例があったわけでもありません。
本当に総支配人のお心遣いだったと思います。
私か勤めていたホテルは民営と官営が混ざったようなホテルだったので、総支配人の一存では決めめることができないことがたくさんあります。私の休職の件もそうです。上層部に掛け合って下さって、説得して下さったようです。
一年後帰国してすぐに、慣れ親しんだ職場に復帰が確約されているというのは、安心材料になったのはいうまでもありません。あの時のことは本当に感謝しています。
最終的に、私の辞表は破棄されることになり、代わりに休職願を提出して、晴れて一年間のフランス留学に旅立つことになりました。
あの時、思い切って決断して良かったと心のそこから思います。
まとめ
大人になると、様々な理由から新しいことにチャレンジするのをためらったり、諦めてしまうことがあるかと思います。
お金がないから、もうこんな年齢だから、うまくいくか分からないから、etc…
人それぞれ事情が違うので、一概には言えないですし、やってみて失敗することもあります。
でも、何もやらなかったら一生、知らない、分からないままです。
少なくとも私は一年後、フランス留学に行って良かったと思って帰国しました。
新しいことを始めるためには、少しの好奇心と勇気があればきっと大丈夫です。
今、留学に限らず何かをやろうかどうしようか迷ってる方がいるのであれば、少し勇気を出して一歩前に進んでみてください!!
それによって得られた経験や知識、人脈は、とても貴重でこれからの人生の糧になってくれると私は信じています。
私の体験談が少しでもお役に立てるとうれしいです❤️
À bientôt
フランスに留学をすれば、学校の休みを利用して近隣のヨーロッパの国々に旅行に行けるんじゃない✨
さらに、何か運命の出会い的なものがあるかもしれない!!